手、足、口などに水疱性発疹が出現する手足口病が保育園や幼稚園に行っている乳幼児に増えています。
潜伏期間は3~5日ほどで、口腔粘膜、口周囲、手掌、足底部を中心に水疱性の発疹が出現する病気で、コクサッキーウイルスやエンテロウイルスが原因のウイルス性感染症です。
発熱を伴うこともありますが、2~3日で解熱します。発疹は1~2週間程度で自然消退します。ときどき1~2ヵ月後に爪が脱落することがあります。
治療薬はなく、抗菌薬も効果はありません。
口腔粘膜にも水疱を形成するため、痛みのため食事や水分摂取ができなくなる場合があり、その場合は点滴や入院が必要になることもあります。発熱を伴い、食事や水分摂取ができない場合は、医療機関を受診してください。
食事はなるべく、熱いものや塩味、酸味の強いものは避けましょう。
登園は、熱がなく食事がしっかり摂取できていれば可能です。